シングル向けマンションの家賃最高値を更新!新生活前に家賃引き上げの動き

2025年03月02日

シングル向けマンションの家賃最高値を更新!新生活前に家賃引き上げの動き

シングルマンション

202412月、東京23区におけるシングル向け賃貸マンションの平均募集家賃が96163円となり、7カ月連続で最高値を更新しました。不動産情報サービスのアットホームが29日に発表したデータによると、これは前月比1.5%の上昇となり、進学や就職、転勤にともなう賃貸需要の増加を背景に、不動産オーナーが家賃を引き上げていると考えられます。

春の新生活シーズンを前に高騰する家賃

賃貸市場では、一般的に入居者が退去するタイミングで家賃の見直しが行われます。特に春の引っ越しシーズンは、新入生や新社会人、転勤者が多く、新たな借り手が見つかりやすい時期です。オーナーとしては、需要の高まるこの時期に家賃を調整することで収益を最大化する傾向にあります。

また、推薦入試の増加により、大学入学が年内に決まるケースが増えている影響で、単身向け物件の繁忙期が従来の1月・2月から年末にかけて早まる傾向が見られます。

都内でも特に値上がりが顕著なエリアは?

東京23区内では、もともとの家賃水準が相対的に低かったエリアでの値上がりが特に目立っています。アットホームのデータによると、20151月を100とした場合の平均家賃指数は、202412月時点で以下のような結果となりました。

  • 都心6区(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・渋谷区)119.7
  • 城西・城南6区(品川区・目黒区・世田谷区・杉並区・中野区・大田区)114.4
  • 城北・城東11区(台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区など)122.8

特に城北・城東エリアでは、大幅な家賃上昇が見られました。これは、都心部の家賃高騰に伴い、比較的安価なエリアへと需要が流れた結果と考えられます。また、都心への交通アクセスが良い地区では、高賃料を支払っても利便性を優先する借り手が増えているため、設備の整った物件の供給も進んでいるようです。

全国的に見ても賃貸市場は過去最高水準

今回の調査によると、東京23区だけでなく、神奈川県、大阪市、福岡市など全国の主要8エリアでも、20151月のデータ算出開始以来の最高値を記録しました。これは、日本全国での住宅需要の高まりと、賃貸市場の動向が反映された結果と言えるでしょう。

これから賃貸物件を探す人へのアドバイス

春の引っ越しシーズンを控え、家賃の上昇が続いている今、これから物件を探す方は以下のポイントに注意すると良いでしょう。
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早めの行動を心がける
家賃の上昇が続いているため、希望のエリアで予算内の物件を見つけるためには、早めの内見・契約が重要になります。
エリアを広げて検討する
都心エリアにこだわらず、交通アクセスの良い近郊エリアも視野に入れることで、比較的安価で条件の良い物件が見つかる可能性があります。
設備や条件の優先順位を明確にする
家賃の高騰により、すべての希望を満たす物件を探すのが難しくなっています。絶対に譲れないポイントと、妥協できる点を整理しましょう。
交渉の余地を探る
物件によっては、家賃や初期費用の交渉が可能な場合もあります。特に長期入居を前提とする場合や、複数の物件を比較しながら交渉することで、より良い条件を引き出せるかもしれません。

202412月の調査結果から、東京23区のシングル向け賃貸物件の家賃が過去最高水準に達していることがわかりました。特に、家賃水準が低めだったエリアでの値上がりが目立ち、全国的にも賃貸市場は活発に推移しています。新生活に向けて物件探しをする方は、早めの行動とエリア選定を工夫しながら、自分に最適な物件を見つけることが重要です。

今後も賃貸市場の動向に注目しながら、賢い物件探しを進めていきましょう!

 


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